The dialy of my trip

近場から海外まで、旅して見たもの食べたもの感じたことを書いていきます。3年お休みしていました。古い記事もありますが、そんな時代もあったなーとみていただければ嬉しいです。

熊野を甘くみてました

イメージ 1
 
あんまり深く考えないで、ちょっとハイキング気分で熊野行きを決めました。
 
熊野は、吉野、高野山とその参道を合わせて世界遺産になっています。
熊野古道」とはよく聞く言葉ですが、それ自体は世界遺産でもなんでもなく、
熊野についていえば、熊野三山と、熊野三山へ向かう舗装されていない昔ながらの参詣道が遺産だそうで。
 
羽田から手っ取り早く南紀白浜へ飛び、空港から明光バスで40分程乗ると、
熊野参詣道のもっともポピュラーな中辺路(なかへち)の始点:滝尻につきます。
初日の行程は、滝尻から高原(たかはら)神社までの3.7キロ。
12時前から歩き始めて、まぁ15時くらいにたかはらについて、ごほうびビールでも早々に飲めればいいね~、
なんてお気楽気分なのでした。
 
で、最初の問題が。
滝尻にはお昼ごはんを食べるところがない、というかご飯がない。
旅行に行ったら地元のものを食べることをモットーとしているので、
お弁当を持っていくなんていう頭はまるでなかった。
滝尻ですでに食いっぱぐれていることに愕然とし、
近くのお土産やさんで、かろうじて「玄米もち(あんこ入り)」と「おかき」をお昼ご飯代わりにと購入し、
熊野古道に入った。
 
で、次の問題。
熊野古道の入り口から急斜面の上り坂。歩けど歩けど上り坂。
たかはらまでほんの3.7キロ。こんなに疲れるはずではなかったのだが。。。
あとでたかはらの宿の方にきいたら、
この区間熊野古道のなかで一番きつい区間だそうなんだと。
入口もきついが、この先もっとキツ上り坂が待っているのでした。
イメージ 2
ほんのハイキング気分で行った自分がバカでした。
この中辺路、滝尻から熊野本宮大社まですべてあるいたら、
たぶん私のペースで4~5日はかかりそう。
 
長い長い中辺路のうち、今回初日滝尻からの3.7キロ、二日目熊野本宮大社までの7.7キロの
ほんの入り口と出口をちょこっと歩いただけなのに、相当ぐったりでした。
平安時代、熊野詣では上皇や貴族の流行りだったとか。
こんな長く、アップダウンのはげしい道を好き好んで歩いたなんて、昔の人の健脚にびっくり。
 
2010/09/25 中辺路:滝尻から高原(たかはら)へ