The dialy of my trip

近場から海外まで、旅して見たもの食べたもの感じたことを書いていきます。3年お休みしていました。古い記事もありますが、そんな時代もあったなーとみていただければ嬉しいです。

王さま死んだら、仏像破壊

アンコール遺跡の多くはヒンドゥー教だけど、唯一仏教を信仰した王様がいる。
ジャヤヴァルマン七世。
アンコールトムの中心バイヨンを建てた王様で、戦争にとても強かった王様だとか。

王様の死後は、またヒンドゥー教に元通り。
仏教の建物はそのままにしておけばいいのに、わざわざ壊しちゃうんです。

仏教の彫刻は、足を平たく組んで、手は下腹部の前に手のひらを重ねた格好。座禅をくむような格好ね。
ヒンドゥー教の彫刻は、足を組むけど膝が高い位置にあって、手は縦に両手を合わせた格好。
ちょうどお参りの時の拝むような手のかたち。

この壁の彫刻は、仏教の彫刻の上からヒンドゥー教の彫刻をほどこしたもの。
でも彫刻が中途半端で終わってるので組んだ足が二つ。残ってる。
イメージ 1

ヒンドゥー教の像にするならちゃんと最後まで彫ってほしいよね。
もっとひどいのがこれ↓通路の上部の彫刻。
イメージ 2

仏像を削っただけ!?
ほかにもこんな壁がたくさんあるのです。
下のアプサラ像(水の妖精)たちが綺麗に残っていたのは、ホント幸いです。が、
この上には同じように綺麗な仏像があったはず。あ~もったいない。

余談ですが。
この遺跡のほかにも同じ王様:ジャヤヴァルマン七世が建てたバンテアイクディという遺跡があります。
ここは上智大学の調査団によって修復、調査が行われました。(もう調査は終わったそうです)
ここには仏像が地中に埋められているのが発見されました。
それも、わざわざ仏像の首を切って埋められていたそうです。
それがどういう意味なのかわかりませんが、人の思いって怖いね。

2009/12/27 プリアカン