The dialy of my trip

近場から海外まで、旅して見たもの食べたもの感じたことを書いていきます。3年お休みしていました。古い記事もありますが、そんな時代もあったなーとみていただければ嬉しいです。

キャンプの夜は長い・・・

夕食が終わり、そのままお茶タイムへ。
同じガイド団体で、他のお客さんを持っているガイドのK平さんも合流。
担当のお客さんは具合があまりよくなく、早々に寝てしまったそうだ。

ガイドさんが用意してくれたおかげで、
コーヒー、緑茶、紅茶、ミルクティー、カフェオレ、などメニューは豊富。
私は甘いカフェオレをいただく。甘くてあったかい飲み物が体にしみていく感じ。
そうこうしているうちに夜は更けてゆき、あたりはすっかりまっくら。

「では、行きますか」とガイドのKさん。
夜の縄文杉を見に行くという。
夜なのに、なんにも見えないのになんで?と、正直思いながら、
ま、やることもないし、行ってみるかとついて行ってみる。

頭にヘッドライトをつけていくんだけど、光も心もとなく、足もとが不安。
そもそもこのヘッドライト、ゴムバンドがずり上がってきて髪がぐしゃぐしゃ。
といっても、だれも私の頭がぐしゃぐしゃなことを気にも留めていないから、ま、いっか。

縄文杉のテラスについた。
小屋の近くにキャンプを張れなかった人たちが、このテラスにキャンプ張っていた。
とはいえ、ほとんど明かりはなし。
縄文杉のほうに目をやると、ぼわ~んと白い巨大な影が見える。
「おお。縄文杉だ」
ぬりかべ(鬼太郎のともだち)がどかーんとそこに立ってる感じよ。大きい。影だけど。

夜の縄文杉も楽しんだし、さ、さ、帰ろう。
今日のお宿の東屋をすぎて、みんなでトイレに。
ガイドのKさんは、携帯でガイド団体まで連絡したいからと、トイレ近くの丘に登って行った。
ガイドのОくん、友人、わたしはトイレへ。3人だけど、でも怖い。
トイレの中に電気はない。木道の電気がかすかにトイレの窓から差しこんでくるから、どこが便器かわかるくらい。
なにか落としてしまったらそれはそのまま「さようなら~」なので、暗闇といえどとっても緊張。

夕方到着した時にトイレ、今縄文杉から帰ってきてトイレ。計2回。
キャンプする場所からトイレまで遠いので、今日のトイレはこれで最後と心に誓う!
今夜の宿の東屋に戻ると、即テント張り。
私たちは見てるだけ。手伝いたいけど、ガイドさんの手際がいいので見守るだけ。
4人、ぎりで寝られるテントを私と友人にと、ガイドの二人は外でシュラフで寝るそう。
さすがにそれは申し訳ないと一緒に寝ましょう!と提案したが、結局友人と二人でテントに寝る。

テントの外からガイドのОくんの小噺「はなさかじじい」が終わると、静寂になる。
しばらくしてОくんの大音響のいびき、その大きさは結構なもの!
そうこうするうちに、横で寝ている友人の寝息が聞こえ、最初から静かなガイドKさんは沈黙のまま。
あ~、わたしだけが眠れない!と思うと余計に眠れない。
いつも家だと5分も経たずに眠るのに、体が疲れているはずなのになんで今日眠れないの~?!
レインウエアを着ても寒く、シュラフにうずまっても寒く、おまけに寝られず、
焦るほどにトイレに行きたくなってきた。
あ~、真っ暗のなかをあの山道登ってトイレに行くのか~と思うと、
トイレに行きたいと思ったことを自体を忘れたい。早く寝よう寝よう。トイレなんか忘れるんだー!
と思えば思うほど、当たり前だが、トイレに行きたくなってくる。
そんなこんなで逡巡すること1時間余り。
我慢の限界。

友人乗り越えて、ジジッとテントのファスナーをあけると、
Оくんが「トイレっすか?」と。
起きてくれてよかった~、一人でトイレに行っちゃいけないといわれていたけど、
やっぱり人を起こすのは気が引ける。

真夜中、Оくんとトイレの道行。
Оくんはちょっと寝ぼけ気味だし、私は眠ってトイレを忘れたかったのに不本意感いっぱいだし、
口数も少なくザクザク登る。
トイレ終わるまで待っててくれて、一緒にまた帰ってくれたОくん、さんきゅうでした♪
そうそう、トイレ出た時流れ星も見れたし。

「トイレには一人で行かないでください、必ず僕らを起こしてください」とガイドさんは強く言っていた。
それは、20数年前にここでキャンプして、ひとりでトイレに行ったっきり戻らない女性客がいたそうで。
きゃ~!!ホントの話かどうかは不明。

テントに戻った一時間後、友人もまたОくんとトイレに行ったのでした。
キャンプはトイレが近いほうがいいよ。

2009/04/30 縄文杉の東屋