The dialy of my trip

近場から海外まで、旅して見たもの食べたもの感じたことを書いていきます。3年お休みしていました。古い記事もありますが、そんな時代もあったなーとみていただければ嬉しいです。

命をつなぐ三代杉まで

小杉谷を出発し、安房川を左手にあるのを感じながらまたひたすらトロッコ道を歩く。
しばらく行くと、先頭を歩くガイドのKさんが「川に下りてみましょう」と。
あとをついて降りていくとエメラルドグリーンの水の色。
きれいです~。
イメージ 1

道の途中に水場がところどころにあるんだけど、流れているまま飲めるというのがすごい。
屋久島の水は超軟水でとてもおいしい。
でもトイレが少ないので、飲むのは最低限にしてがまんがまん。

ロッコ道に戻り歩いていくと、切り株の上に杉の子が生えていた。
屋久島の杉は、こうして切り株の上に杉の種が落ちて、そこからそだった杉をよく見る。
イメージ 2

江戸時代、年貢として屋久杉を納めていたので、できるだけまっすぐのきれいな杉がほしい。
根っこのあたりはまっすぐではないので、地表から1~2メートル上を切って倒したそうだ。
なので、江戸時代に切られた切り株の上から杉がそだっているという杉をよく見る。
この杉の子たちも何百年、何千年たつと↓こうなる。これは三代杉。
イメージ 3

杉が3代ということ。
倒木(1代目)の上に杉の子が育ち(2代目)、2代目が350年は前に切られてしまい、
その切り株の上に杉の子がおっきくなったもの(3代目)。
1代目はすでに朽ちて空洞になってしまい、2代目は3代目の内側に取り込まれて、
外からすこし木肌が見える。中の空洞は大人が入ることができるくらい広い。
3代合わせたこの杉はいつからここに立っているんだろうと考えると、人間の一生なんて短いもんだとつくづく。
倒木や切り株の上にまた次の世代が生き継がれる生命力に感じ入ることしきり。

2009/04/30 10:00 三代杉