The dialy of my trip

近場から海外まで、旅して見たもの食べたもの感じたことを書いていきます。3年お休みしていました。古い記事もありますが、そんな時代もあったなーとみていただければ嬉しいです。

龍源寺間歩を歩く

入口からすでに真っ暗。
ところどころに明かりがあるけど、一人で入るのはとても怖い。
後ろから人が来るのを確認して進む。
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天井がところどころ低いので、頭ぶつけないように前の天井の高さを確認しながら。
この硬い坑道をひとがノミで掘り進んだそうだ。
暗くてほとんど見えないんだけど、脇道や上部に坑道があり、それを照らす明かりだけは明るい。
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まっすぐ進むと電光掲示板のある明るい所にでる。
ここでオリジナル間歩は終わり、左手に後から作られた広い通路になる。
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広くて歩きやすい!
時代がすすんで、機械を使えばこんなに快適な坑道ができるんだ、と、
機械のない時代に人が削っていくしかなかったころの苦労がしのばれる。
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出口近くに当時の銀山開発の様子を古文書の絵付きで解説しています。
16世紀から400年もの間、銀を産出し続け、当時の世界産出量の3分の1が石見銀山から。
戦国から江戸時代まで、それぞれの時代の政権の財政をささえてきたけれど、
その陰でたくさんの坑夫さんが亡くなったんだろうな。
今でこそ労働者の安全は必ず確保されるべきけど、当時はそうではなかったのだろうから。

2008/10/11 龍源寺間歩