黄砂と灰ガスけむる前門大街前
故宮-天安門広場-前門大街と北から南に一直線に結ぶ。
北京ダックの老舗の全聚徳烤鴨店、
お茶の老舗の張一元、などが軒を連ねる。
北京最後の日に、お土産を買いに、夕飯を食べに前門に向かった。
前門の手前でバスを降りて、
前門入り口に向かって歩いていた。
道なりに歩いていくと前門大街の入り口があって、そのまま南に下るだけ、
って、あれ?入り口がない?!
入り口のある場所には高いスチールの塀が立っていて、入れないようになっていた。
あれ?前門はどうしちゃったの?
前門の入り口正面のスチール塀のドアから出てくる人がいたので、
ちょっとのぞいて見た。
な、なんと、街がない!
あれだけ繁華街だった、街が、それもかなり大きな街がごっそりゴーストタウンになっていて、
すべて取り壊されていた。。。
街の入り口をふさいでいるスチ-ル塀を見ると、
北京オリンピックをターゲットに街の整備をするらしく、
整備が終わると、路面電車が走るキレイな街になるらしい。
え~っ!雑多で古いこの街が好きだったのに。
中国は土地は国のもの、と聞いたことがある。
国に立ち退きを迫られたら、あっさりどいて、土地開発できるらしい。
合理的といえば合理的だけど、趣きのある街がごっそりなくなるのは寂しいねぇ。
だんだん、近代化する北京には私の好きな北京ではないのだけれど。。。
目的の前門大街もなく、天安門をさまよっていたら、すっかり夜。
熱帯亜の夜、
天安門広場にはあかりが灯り、
黄砂と灰ガスでその明かりもにじんで見えました。
2007/06/11 旧前門大街の入り口